私見偏見独白

No.056 続・フライパン

前回に紹介し忘れたものを一つ。


炒飯や野菜炒めなどを作るとき, 小さめのフライパンでは炒めているときに
具材が外にこぼれがちです。
そこで追加で入手したのが上の写真の中華鍋(北京鍋?)です。
ですが…18cmは小さすぎました(^^;
まぁ、一人分作るには適当かな…
30cmくらいの大きい中華鍋も欲しいのですが…
貧困家庭の小さな台所と貧弱なガスコンロでは使えそうもありません

さて、前回話題にした turk のフライパンが届きました。
サイズは22cm です。


ええと…薄くですが全体的に赤錆が…
しかし、不良品でも販売店の管理が悪いのではありません。
ネットで調べても, 正規代理店で購入しても, おおむねこの状態のようです。
日本のメーカーでは, 鉄フライパンの場合, 錆を防ぐために
製品にクリア塗装やシリコン塗装などを施します。
そのため, 買ってきた新品が油まみれ赤錆まみれということはありませんが,
使い始める前に高温で空焼きをして, 塗装を焼き飛ばさなければなりません。
これが業務用のガスコンロなどがない家庭では大変な作業になります。
一方, 今回の turk のよう状態なら, クレンザーと金束子, 最悪紙やすりでなんとかなります。

というわけで作業開始です。金属束子に洗剤, さらに紙やすりまで用意してこすります。
磨きます…
磨きます…
赤い水が出なくなるまで磨きます。
フライパンの中も外も. そして柄は軽く磨きます。

磨き終わったら火に掛けて水分を飛ばし, 油ならしを行います。
フライパンに油を張って中火で加熱。
油から白い煙が出てくるまで加熱。
火を止め, 油をポットに移し, フライパンの内外をキッチンペーパーで
拭いて油をなじませます。
これでOKのはずですが, 追加でもうひとつ。
油をさらになじませるためと, 鉄の金属臭を消すために,
野菜クズをたっぷりの油で炒めます。
野菜クズがなかったので. 安価なもやしを炒めました(^^;
ひたすら炒めます。もやし炒めを食べるわけではないので,
焦げてこようとひたすら炒めます。
頃合いを見て, 焦げ焦げのもやしを捨てます。
もやしの生産者様, ごめんなさい(^^;
これで下の写真のようになりました。


さて, うまく初期設定ができたでしょうか。
夕食時に卵を焼いてみました。
成功です。焦げ付かず, フライパンの上でつるつるです。
卵を焼いた後はすぐに亀の子束子を使ってお湯で洗います。
洗い終わったら, 火に掛けて水分を飛ばし,
油返しを行います。油が十分になじんできたら,
毎回の油返しは必要なく, 洗った後水分を飛ばすだけで大丈夫です。
洗うときに洗剤を使わないことが肝要です。

このフライパン, 鉄板の厚みが3mmほど。肉を焼くのに最適です。
卵もいけます。
野菜炒めにはもうすこし薄いフライパンが良いと思います。
これだけ厚みがあると, 余熱だけで卵くらいは焼けてしまいます。
フライパンを十分に熱し. 火を止めて油を入れます。
そして卵を投入。そのまま余熱でいけました。

ところで…
貧困家庭の貧弱な台所では, フライパンを置いておく場所がありません。
テレビなどで見る台所は広くオシャレで, フライパンなどは
壁面にぶら下げてありますが, そんなスペースはなし。
連れ合いの無言の…いや有言の圧力が…
とうわけで, まったくオシャレではありませんが,
食器棚の横に置く場所を確保しました。



一番下の木製のものは, 大部以前に自作したフライパン用の棚なのですが
今回はその時間が無かったので, 泥縄ですがamazonの段ボール箱で代用。
フライパンのサイズは上から順に
20cm(厚さ1.6mm)
22cm(厚さ約3mm)
26cm(厚さ2.0mm)
ええと, 後は24cmと, それぞれの厚さ違いの物と…
ついでに中華鍋も…
はっ!…連れ合いの殺気が…
qっうぃうyておry!…

大丈夫, まだ生きております。
このフライパンが十分に育つまでは死ねません…

今回のturkのフライパン,
500年後, もしも, 万一, 小生がこの世にいなかったら,
別の誰かが使ってくれているでしょうか…