私見偏見独白

No.055 フライパン

今年度は, とある学校で週に一日だけの講師を引き受けてしまったので,
週をフルに勤務する市役所などの仕事を引き受けることが出来ず,
少ない年金だけが頼りの困窮生活です。

外に遊びに出る余裕もなく, 家で過ごす時間が増え, 耐乏生活を送っています。
本を買わずネットの無料小説サイトで時間をつぶしていましたが,
似たような作品に食傷し, 自分で書いてみようかなどと血迷ってしまいました(^^;
結果, 似たような稚拙な作品ができあがる訳ですが, 暇つぶしになるうえに.
意外と楽しめますv(^^;

また, 連れ合いはパートに出てますので, 小生は昼は自炊で節約です。
そこで, 思い立って, しばらく放置のフライパンの再生をしました。
大部以前に買った鉄のフライパンです。高価なブランド品ではありませんが,
AKAOと持ち手に刻まれています。アカオアルミというアルミの調理用品を
製造販売している会社のようですが, 業務用の鉄のフライパンも作っています。
業務用としては知られているブランドのようで, 安価で何の変哲も無いフライパンですが
十分に使える製品です。

何年も放置していたので, ふたたび使おうとすると, 手入れが必要です。
しまい込むときに十分油を引いてあったので、錆などは出ていませんでしたが,
固まってしまった油分を取り除き, 油ならしをやり直さないといけません。

火に掛けて煙が出るまで固まった油を焼き, 次にクレンザーと紙やすりで
フライパンの表面を削ります。鉄の地肌が出てくるまで削ったら再び火に掛けて
水分をとばします。
次に油をたっぷりと入れて、加熱します。その後余分な油をポットに戻し,
野菜クズを炒めます。
買ったときにシーズニングをしてあるので, これで再生できたはずです。
あとは使う度に油ならしをして行けば, 調子が良くなるはずです。

卵を焼いてみましょう。これで焦げ付かず, きれいに焼ければ復活成功です。
ひさしぶりの鉄フライパンなので, 火加減とか忘れていましたが,
まぁまぁの出来でした。あとは使い込むのみです。


再生したAKAOの鉄フライパンです。レンジ周りが汚れているのは見ないでください(^^;

鉄のフライパンですが, 大学院時代に伊丹十三のエッセイでオムレツを焼く話があって,
そこで話題になっていました。伊丹十三の文章力もあるのですが,
男の子の琴線に触れるものがあるようで, ネットで鉄フライパンの話題を検索すると,
かなりのブログで伊丹十三のエッセイに触れています。

復活, というよりも卵が綺麗に焼けるのに気をよくして, あらたに
サイズ違いの鉄フライパンを買い込みました。これまた有名ブランド
ではありませんが, 藤田金属工業という会社が作っている鉄フライパンです。



AKAOのフライパンは26cmですが, これは20cmです。卵1, 2個を焼くのは
26cmでは大きすぎなので, こちらを新たにポチッたのです。
鉄フライパンは家庭のガスコンロではシーズニングがしにくいので,
シーズニング済みのものを買いました。鉄板もブルーテンパー材という,
黒皮鉄板よりも少し高級なもので, その名の通り, 青い色が見えます。
これも油ならしをして卵を焼いてみると, いい感じです。

鉄フライパンは高温にも耐え, 熱の通りが均一で蓄熱性も高いので,
焼いたり炒めたりする料理には最適で, 美味しくできあがります。
コーティングされたものより手入れが大変と言われますが,
使った後は油をキッチンぺーパーなどで拭き取り,
たわしを使ってお湯で洗い流せばOKで, 簡単です。
コーティングのはがれ等気にせず, ごしごし洗えるのでむしろ簡単です。
洗った後は火に掛けて水分を飛ばし, 薄く油を引けば終わりです。

こうなってくると, 物欲が頭をもたげてきます(^^;
最近は文房具を買わなくなっているので, その分をつぎ込みましょう。
上の二つのフライパンの中間のサイズ, 22cm のものをポチりました。

うう, やってしまった…

名高いブランド品, Turk のフライパンです。ドイツ製の手作りフライパン。
ドイツのamazonで売っていますが, 重いので送料も高くなり, 個人輸入は諦め,
ネット上で並行輸入品を探します。
正規代理店よりも40%ほど安い値段だったので, 大部迷ったのですが,
ポチってしまいました。数日で届くかと思います。
届いたらここで紹介したいと思います。


実は, Turk よりも安価ですが, やはり手作りの国産ブランド品,
山田工業所の鉄フライパンもポチってしまいました。
こちらは受注品で, 納期は半年以上先になるようです。
受注品と聞くと, 高価なのでは思うかも知れませんが, 基本的に業務用です。
見かけは無骨ですが, 高価というわけではありません。

鉄フライパンは, どれも永久に持ちます。フッ素コーティングのものは
数年でコーティングがはがれ買い直しになります。
コーティングがはがれたフライパンを捨てるのは心が痛みます。
鉄フライパンならそんな思いはしなくてすみます(^^)v
厳密には, 柄を止めているビスの部分が緩んでしまう,
あるいは溶接した柄がとれてしまう可能性がないとは言えないので
永久に持つというのは言い過ぎかも知れません。
しかし, Turk や山田工業所のフライパンなら大丈夫。本体も柄も一体に
なっているので壊れる箇所がありません。
よほどアホな保存をして赤さびの腐食で穴が開いちゃったなんて
ことがあれば別ですが, 普通に使っていれば, 文字通り永久に持つはずです。
一生物どころではありません。永久物です。

写真で紹介した鉄フライパン,
小生がもうこの世にいないであろう300年後,
誰かが使ってくれているでしょうか…