私見偏見独白

No.044 手ぬぐい

北京冬季オリンピックのスノーボードで金メダルを取った日本人選手が首に巻いていたことで 日本手ぬぐいが話題になっているようです。

画像に写ったわずかな絵柄からすぐにどんな手ぬぐいなのか, 製造販売元などが特定され, 取材などでも確認されニュースになっていました。UKIYOというブランドで, スノーボーダーの人がデザインしたものだそうです。ネットの販売サイトを訪れてみると, すでに金メダリストが身につけていたものと同じ色のものは売り切れ, 他の色のものも見るたびに売り切れとなっていました。ニュースでは増産するという情報もありましたが, 即完売になると思います。手作業での染めものなので大量には作れないでしょう。

サイズ的には標準的な手ぬぐいで, 巾が35cmであることから手ぬぐい生地としては良いものを使っているようです。 ただ, ブランド価格にしているのか3800円と高価ですね。昨年かな, 金沢の工房ショップで, 手染めによる藍染めの手ぬぐいを 購入しましたが, 観光地価格でも3000円弱でした。紬や絣の手ぬぐいでも1800円くらい。 国産の麻の手ぬぐいでも2000円ほどでしたから, かなり高価な手ぬぐいと言えます。 手ぬぐいは好きでかなり持っていますが, これはちょっと購入意欲がわきませんでした。まぁ値段もさることながら絵柄の好みの問題ですけれど。

ところで, 流行というか有名人のマネをしたがる日本人のことですから, マフラー代わりに手ぬぐいを首に巻く人が増えるのでしょうか。

かくいう小生は, 昨年からマフラー代わりに手ぬぐいを首に巻いています。
少しでも粋に見えるように, 首に巻く手ぬぐいは素材を選び, 絣や紬などの手ぬぐいにしています。また標準サイズの手ぬぐいだと短すぎます。 小生が巻いても労働者の汗ふきにしか見えません。そこで標準よりも長い手ぬぐいです。

踊りなどで使う長尺手ぬぐいは120cmくらいありますが, それでもマフラーのようにはいきません。 140cmクラスの手ぬぐいでやっとと言うところでしょうか。
それ以上の長さの手ぬぐいは特注でもしないと入手できないでしょう。 そこで浴衣や着物などの反物生地を200cmほどに切って超長尺手ぬぐい を自作して使っています。木綿紬の生地や麻の縮みなどで作ると, ぱっと見には手ぬぐいに見えないのではないかと思います。 まぁ, 2mの手ぬぐいは想像外でしょうw