私見偏見独白

No.027 文房具(1)

補助軸(1)

退職前は文房具の新商品がでれば, 特別高価なものは別ですが, 必要かどうかはあまり考えずに買い込んでいました。
ほとんどは使い心地の確認がすむと机の上に放置になるわけですが・・・
おかげで今ではボールペンや替え芯, 鉛筆にインク, 消しゴム, 定規, コンパスなど
多くの文房具が生きているうちには使い切れないだろうなというくらいあったりします(^^;

退職してからも新しい文房具を試してみたいという気持ちは変わらないのですが,
いかんせん貧乏老人から極貧老人へとジョブチェンジをしてしまったので,
そうそう買い込むわけにもいかず, 文房具屋や書店からも疎遠になっていました。
そもそも退職すると文房具を使う機会が滅多にありません。
そんな環境にすこし変化が生じたのは, 市役所の短期臨時採用の仕事を始めた昨年の10月でした。

統計調査の仕事で, 多量の記入済みマークシートを修正したり書き直したりする作業です。
その作業に鉛筆が使用されます。別注の品なのか1ダースではなく10本入りの紙箱入りでした。
メーカー名やロゴはついていませんが, 外見からあきらかにリサイクル木材を使用したTOMBOの「木物語」でした。

(写真:TOMBO「木物語」)

ところで, いつも鉛筆はナイフで削るのですが, 今回の仕事では作業が膨大なので時間節約のため電動の鉛筆削りを使います。
仕事場には電動の鉛筆削りが数台おかれていたのです。

作業が進み, 採用期間の終わりがちかづいた12月の半ば, 鉛筆はだいぶ短くなってきました。
ホワイトな職場なので, 鉛筆は必要なだけ使えます。
ですから新しい鉛筆に代えれば良いだけなのですが, 可能な限り最後まで使うのが性になっていて, 6cmほどの鉛筆を捨てられません(^^;
自宅から補助軸を持参しました。

(写真:クツワの補助軸 RH-016)
使ったのは定番とも言えるクツワの製品です。
本体と滑り止めのローレットが刻まれた締め付けのための部品はアルミで,
先端のねじが切られた部分は真鍮と思われます。
現在文具店などで最も普通に入手できる補助軸で, 2本セットで300円弱で売られています。

補助軸を選ぶ最も重要なポイントは鉛筆がぐらつかずにしっかりと保持できるか否かという点だと思います。
その点で, このクツワの補助軸は最もおすすめの製品です。

この補助軸ならばここまで使えます(^^)v
使うだけならさらに短くてもいけそうですが, 鉛筆を削る手段がありません。
小生にはこのくらいが限界です。

ここまで使うにはナイフで削るしかありません。
ハンディな削り機でも3cm程度までが限界です。
しかし, 補助軸のホールドがしっかりしていないと削ろうとしたときに補助軸から抜けてしまいます。
安物高級品を問わず, ナイフやハンディな削り機の使用に耐えない補助軸は多くあります。
次回は手持ちの補助軸をいくつか紹介することにしましょう。