私見偏見独白

No.022 江戸っ子

時給いくらのパート仕事をしていると, 金銭感覚が以前とは違ったりします。
時給と言っても毎日日当でもらうのではなく, 一月ごとにまとめて振り込まれます。
ですから退職前の月給と実質は同じようなものなのですが, 教員時代と違って働く時間管理がきっちりとしていて,
何時間働いたから今日はいくら稼いだという意識を強く感じます。
そうするとお金の使い方にも影響が出てきました。 高額なものは別ですが, 4000円程度の買い物にためらいが少なくなってしまいました。
amazon の空き箱ばかりたまって困ります(^^;

今のパートの時給は940円(安いTT)で, 一日5時間の仕事ですから4700円の日収です。
これから税金やら保険料やらが引かれて一日の支給額は4228円です。
この金額程度の買い物だと,
「今日稼いだ分でまかなえるな・・・」
と思ってしまうんですね, つい。
日当で暮らしていた江戸の大工(でぇく)の感覚と同じなのでしょうか。
「宵越しの金はもたねぇ!」
ですね。日当生活で, 明日も収入があると思えるから言えることですね。
月給生活では, 次の給料日まで収入はありませんから。

最初に述べたように, 報酬は月一の振り込みですから日当ではないのですが,
気持ちは日当生活者になってしまっています(^^;
労働時間がきちんと管理されて超過分についてちゃんと残業代がでるような職場だと,
月給生活でも同じように感じるのかもしれませんが, "定額働かせ放題"の教員やサービス残業あたりまえのブラック民間企業では,
今日の稼ぎはいくらなんて感覚は持ちようがありません。

とはいえ, こんな感覚では何時までたっても貧困が解消できませんね。
いや, その日暮らしを改めるくらいで解消できる貧困ならば, 世の貧困問題など生じる訳がありません。
パートの日給以上に使ってしまわないことに注意して, ささやかな江戸っ子生活を楽しむことにしましょう。
幸いなことに市のパート仕事は雨が降ってもなくなることはありませんから(^^;


でぇく殺すにゃ刃物はいらぬ
雨の三日も降ればよい
(出典不詳, 江戸の都々逸?)