ファッションや芸能関係は別として,
歳をとっても時代には遅れないようにしていたつもりだったのですが,
貧困老人は時代に遅れていたようです・・・
自転車の乗り降りの話です。
小生が中高生のときはどうやって自転車に乗っていたか。
まず自転車の左側に立って左足をペダルに乗せ,
右足で地面を蹴って前進し,
その地面を蹴った右足をそのまま上にあげて自転車をまたいでペダルに乗せるという手順でした。
このとき, 右足を後輪の上を通すのを男乗り,
サドルの前を通すのを女乗りといいます。
右足で地面を蹴る動作がケンケンをするようなので,
これをケンケン乗りと言うのだそうです。
この呼び方は今回ネットで初めて知りました。
当然ですが, スカートをはいた女性は男乗りはできません。
いや, その気になれば出来るでしょうが・・・
そこで当時は婦人車と言いましたが女性用の自転車は,
トップチューブ(ハンドルとサドルをつなぐ上側のパイプ)が水平ではなく斜めに下がっていて
脚を大きく上げなくてもまたげるようになっていました。
婦人車以外の自転車はトップチューブが地面に対して水平になっていましたから,
これをケンケン乗りで前からまたぐのは難度が高すぎます。
このケンケン乗りを少なくとも男子はほぼ全員がやっていました。
今回久しぶりに自転車に乗るときも当然のごとくこの方法で乗ろうとして
脚が上がらないことにショックを受けたというわけです。
そこで前回も書いたように車体を斜めに傾け, 脚をサドルと後輪の上を通してトップチューブをまたぎます。
次にトップチューブをまたいで静止している状態で左脚をペダルに乗せ
その上に立ってサドルに座るのと同時に(あるいはサドルには座らず立ち乗り状態で)
右足もペダルに乗せてこぎ出すようにした訳です。
昔のイメージであまり格好がよろしくない乗り方だと感じていました。
ところが時代は変わったようです。
今やそれが普通の方法なのだとか。
もっとも, 今の自転車はママチャリはもちろんロードバイクやMTBのようなスポーツ車であっても
その多くがトップチューブは昔の婦人車のようにサドル側に下がっているので,
脚を後ろに跳ね上げなくてもサドルの前から簡単にまたげます。
そのような自転車であれば脚が特別長くなくても車体を傾ける必要はありませんね。
今やケンケン乗りは日常的には絶滅状態のようで, 若者は全くしないようです。
それどころか, 危険なのでやらないようにと学校などで指導されているのだとか。
いや~全く気づいていませんでした(^^;