私見偏見独白

No.008 まだ痛いけど...

手術後の経過を確認するということで, 再び病院に行ってきました。
不安の元である血小板関連の検査もついでに予約されています。ピロリ菌の検査です。
かつて胃癌との関連で話題になったピロリ菌ですが, なんと血小板の減少にも関係があるのだとか。知りませんでした。
検査方法も簡単にもかかわらずピロリ菌検査の中で最も精度の高いものだそうで, なかなか科学的です。
炭素の同位体 C13 でマーキングされた尿素の錠剤を服用して, 20分ほどあとの呼気を採取し, C13を含む二酸化炭素を測定する方法です。 比較対象のためか, 錠剤の服用前に通常状態の呼気も採取します。
いずれも専用のバッグに息を吐き出すだけというお手軽さです。
ピロリ菌が胃の中で尿素を二酸化炭素とアンモニアに分解することを利用しています。 胃の中で発生した二酸化炭素はすぐに吸収され, 肺から排出されるのでこれを調べるのです。
呼気には普通に二酸化炭素が含まれるので, ピロリ菌由来かどうかをC13の有無で区別するという仕掛けです。
結果はすぐには出ないので, 次の血液外来への通院までお預けです。

ところで, 呼気検査の部屋に行くと, 検査技師さんが声をかけてきました。
「みやた先生ですか?」
肯定すると, 20年前の共愛生で小生が数学を担当した生徒さんでした。
たぶん理数のクラスだった気がしますが, まったく覚えていませんでした。
「技師になることができました」
と, 思わぬ報告を受けてしまいました。
さりげなく胸の名札の名前を見ても思いだせません。 ちょっと失礼かなと思いながら尋ねましたが, 名前は変わっていないとのこと。
Nさん, ごめんなさい・・・。
自宅に戻っても, 退職時に生徒データを消去したので, 検索などして過去に担当した生徒を確認できませんでした。

退職時には個人情報の管理が厳しく, 生徒の個人データを自宅に持ち帰れなかったりするのですが, 退職される先生方は在職中の生徒データをどうしているのでしょうか。 教務手帳やら卒業アルバムやら・・・。

閑話休題

呼気検査を済ませて待つことしばし, ようやく外科外来の診察の順番がきました。
横になって手術痕を見ると, 担当の先生が問題なしと言います。 まだ痛みはあるのですが, もうレベル1くらいまで軽減しています。 ようやく湯船にもつかれそうで一安心です。

あとは血小板の問題さえ大事でなければ・・・