私見偏見独白

No.007 新たなる不安

手術室から戻り, 病室で横になっているのですが, 手術した臍の周辺がとても痛みます。
スポーツで鍛えている人の腹筋と違ってろくに仕事をしていないと思われた小生の腹筋ですが, 実は何をするにもちゃんと仕事をしていたようです。
ちょっと体を動かそうとしても,
ちょっと空咳をしようとしても,
大きく息をするだけで,
それこそ何をしても腹部が痛みます。

翌日の朝から食事が可能となりました。
病院食の話は入院話の定番なので, ここでははぶきましょう。
腹部の痛みにも, 病院食にもひたすら耐え, 術後1日目が過ぎ去りました。

術後2日目。腹部の痛みはレベルが一段階さがった感じです。
当初の予定では明日には退院のはずですが, そんな話はいっこうに出ません。
すると担当医がやってきて, 血液検査の結果に懸念があるという話です。
005話で書いた血小板数が少ないという問題です。結局退院は延期となってしまいました。
結局, 予定より2日ほど多く入院して8月31日に退院できました。

退院の翌日, 9月1日に血液外来に通院しました。
腹部の痛みはだいぶ良くなっています。受付をすませ, 採血もすませ, あとはひたすら診察を待ちます。 一時間ほど待ってようやく番号を呼ばれました。
検査の結果を見せられながら説明を聞きます。
血小板減少の原因の可能性として最初にあげられたのが
「特発性血小板減少性紫斑病」
でした。
げっ!これって小生がファンだった将棋の山田道美8段が36歳で急死したのですが, そのときの病気じゃん!
1970年の第16期棋聖戦の挑戦者決定戦で時の大山康晴名人に破れ, その12日後のことでした。
山田8段はその将棋への功績を認められ死後に9段位を送られています。 当時の9段はタイトルをとるよりも難しいレアな段位でした。

今回の検査項目にはその判定のための項目も含んでいるそうなのですが, 即時には結果が判明しないので説明は次回の通院の時になるという話です。
話は急展開, 手術の後の痛みどころではありません。
いや, まぁ, まだそうだって決まったわけではありませんけれど・・・