時を少々さかのぼって・・・
人生初の全身麻酔による手術。もう書くしかありませんね。
手術前の準備で点滴が必要です。まずは点滴のパックをつなげるための留置針を腕に刺さなければなりません。
看護師さんが刺すのですが, 血管がなかなか探せないようで手間取っています。
しばらく探していましたが, 意を決して針を刺します・・・ちょっと痛いです・・・失敗です。
仕方なく手首のところで血管を探します。腕の途中よりも痛そうです。
再度刺します・・・痛いです・・・失敗です。
ちょっと申し訳なさそうな顔をしながら血管を探していましたが,
ついに諦めて人を変えるので少し待つように言いました。
プライドやメンツにこだわらず他者に助けを求められるあなたは偉い!
しばらくして別の看護師がやってきました。
腕や手首の血管をしばらく探ってから,
ちょっと痛くてすみませんがといいながら
また手首のところに刺します・・・とても痛いです・・・失敗です(TT)
おまえもか!
ちょっとあせった様子でしたが, 今度は手の甲で血管を探します。
痛い箇所ですみませんといいながら,
刺します・・・とてもとても痛いです・・・やっと成功しました(^^;
留置針を固定し, 点滴のパックをつなげて手術着に着替えます。
いよいよ時間となり, 手術室に案内され手術台に横になりました。
簡単な説明をされ, いよいよ全身麻酔の開始です。
ドラマや体験談などから
「1, 2, 3 ... と数を数えてください」
というのを予想していて
「2,3,5,7,9, 11, 13, 15, あっ, 15は違う!」
というギャグを考えていたのですが・・・
意識がだんだん遠くなるなんてことすらなく, 次の瞬間, 気がつくと
「知らない天井だ・・・」
これは! 手術中に死んで異世界転生か!
元の世界に残された家族よすまん!小生のPCのHDDはドリルで穴でも開けてダム湖の底に沈めてくれ!
しかし, 腹部の痛みがいやおうなく意識を現実に引き戻します。
家族よすまん!小生のPCにはまだ手をつけるな, 早まってはいかんぞ!
異世界転生・・・チート能力・・・ハーレムで・・・
そんなことはあるはずもなく, 声をかけてきたのは神様ではなく看護師さんでした。
すでに手術は終わって ICU に移されていたのです。
あと3時間はこのまま横になっていて, その後病室に戻るとのこと。
しかしトイレに行きたい・・・
もちろんその旨看護師に言えば対応してくれるはずです。尿瓶で。
しかし若いお姉さん看護師にそんなことをされたりしたら小生の自我が崩壊してしまいます。
せっかく手術から生還したのにそんなことで死にたくはありません。
必死に我慢します。我慢します。・・・3時間は長い・・・
ようやく3時間が経過したようです。自分を褒めてやりたい。良く耐えた!
腹部の手術跡もかなり痛むのですが, 尿意がそれを忘れさせます。
病室に戻り手術着から着替えるとトイレに直行です。
快~感~
同時に忘れていた手術跡の痛みが・・・(TT)
トイレから必死の思いで病室に戻りました。