私見偏見独白

No.004 海外ドラマ

翻案されて日本でもリメイクされたTVドラマ「SUITS」のオリジナルを2シーズン分ほど amzon prime で視聴しました。
出だしはなかなかおもしろかったのですが, だんだんお腹いっぱいになってしまいました。

期待していた法廷ドラマではなく, いわゆるファーム(法律事務所)もので, 出世競争やファーム内の人間関係(恋愛や不倫など)を軸にしたドラマです。
昔のペリーメースンシリーズのような推理と論理の法廷ドラマを見ることはできませんでした。

もともと日本で放送されるTVドラマは, 当然のことですが日本の視聴者の好みに合ったものが選ばれます。 その結果, 人間ドラマを重視した作品が多くなります。
NHKで放送された刑事コロンボ, BBCのシャーロック・ホームズやエルキュール・ポワロのシリーズなどは例外です。

この例外に属するシリーズが民放で放送されたことがあります。フジTVの深夜枠で1978年のことです。 しかも吹き替えではなくて日本語字幕による放送でした。
制作は「刑事コロンボ」のシリーズの生みの親であるリチャード・レビンソンとウィリアム・リンクのコンビです。 「刑事コロンボ」が好評だったせいかもしれません。

1940年頃のアメリカの雰囲気が良く描かれていました。 その時代に全盛だった本格探偵小説の映像化にこだわり, 最後の方で場面が暗転し, 主役の探偵エラリー・クイーン(ジム・ハットン)が視聴者に挑戦を投げかけるという趣向です。
これは後の「古畑任三郎」のシリーズでも採用されています。
この趣向は実際にやろうとするとトリックなど脚本がかなり大変です。 「古畑任三郎」シリーズでは倒叙もの(犯人ははじめから分かっている)にすることで, その大変さを軽減しています。

このエラリー・クイーンのシリーズは数作が Youtube に上がっていますが, いかんせん字幕なしの英語版で小生の英語力に余ります。 アクションものなどと違って論理がメインですから映像だけでは楽しめません。
そこでDVDを探すのですが, 残念ながら日本では発売されていません。

ながいこと諦めていたのですが, 最近このシリーズの台本を翻訳した本を買いました。
それがきっかけでTVシリーズそのものも見たくなりました。
そこで思いついたのがイギリスamazonです。

(つづく・・・)