私見偏見独白

No.001-24 高齢者の事故

高齢者の自動車事故のニュースが流れない日がありません。
高齢者は免許を返納しろ, 年齢制限を設けろなど, 高齢者はぼろくそですね。
実際には30歳未満の運転者の重大事故の方が65歳以上の運転者の重大事故よりも多かったと思います。

ところで, 近頃は自転車も散々な言われようです。
高齢者の自転車はさらにぼろくそに言われそうですね。

先日, ネットで海外の事情を読みました。
ヨーロッパでも自転車大国として有名なオランダ。
高齢者も大勢が自転車に乗っているようです。
そこで問題になるのが高齢者による自転車の事故です。
なにしろ. 自動車と違ってすぐ転けます。
身体能力が衰え, 自転車がおぼつかなくなった高齢者は,
自転車に乗ることを諦めざるを得ません。
自転車に乗るのがおぼつかなくなった高齢者はどうするのか。
そう, 自動車に乗るのです。自動車ならば転けたりしませんから。
えっ、高齢者による自動車の事故は?
事故率は若者と同程度,
あるいはそれ以下ですから, 問題にならないのでしょう。
我が祖国ではどうして問題にされるのでしょう。
いや, 事故はない方がいいですよ。もちろんです。
でも, 若者の方が事故が多いのに, 高齢者だけ問題にされるのは,
なぜなんでしょうね。



ちなみに、オランダで高齢者や車いすの人の多くが利用しているのは
「カンタ」という2人乗りの小型4輪車で, モビリティ・デバイスとみなされ,
運転免許は不要だそうです。高速道路は走れませんが,
制限速度は時速45kmで十分実用的です。
(日本のシニア・カーは制限速度は時速5kmで歩道を走る。日常生活の移動手段として実用的とは思えません。)