私見偏見独白

No.001-22 検死

ミシュランの一つ星で有名なラーメン店の創業者が急死したニュースがありました。
43歳という若さだったそうです。報道に寄ればペットの猫に咬まれて何日か休業したあとのことだったとか。
担当者の話では急性心不全で猫は関係ないとのこと。

担当者というのが最初に報道を読んだときは検死の担当者のことかと思ったら,
そうではなく, 店の担当者(店長?)だとか。
なぜ素人の意見を報道するのでしょうか?
どうやら検死などはしていない模様です。
猫に咬まれて発熱などの症状が出て病院にかかり, その後急死したら
普通は猫の咬傷との関係を疑うと思います。
医師は犬猫の咬傷については決して軽んじることなく、抗生物質や
狂犬病ワクチンの注射などをすることが大部分かと思います。

日本では司法解剖がなかなか行われません。
警察には検死医という専門家は存在せず, 大学などの法医学教室に依頼するようです。
その大学の法医学者も数は多くないといいます。
ほとんどは事件性がないので司法解剖の必要はないということのようです。
日本の遺族はなぜか解剖しての死因調査を好まないようなので,
ただでさえ司法解剖に同意しないようです。

司法解剖は事件性があるかどうかを調べるために行うものだと思います。
事件性がないかどうかは司法解剖の結果決められるべきです。
個人的には, 「心不全」なんて死因は認めるべきではないと思います。
どんな死に方でも即死以外は心不全で死にます。心不全の原因こそが本当の死因です。
本当の死因を確定するため、死因が本当に明白な場合を除き、
遺族の同意不同意にかかわらず司法解剖は義務とするべきだと思います。