すこし前に、安部元首相の国葬に関連して自民党の北海道議が
国葬に反対する方々にお伝えしたい…わかったから…
賛成して欲しいとか野暮なことは言わないから…
だからもう黙ってろ
こうツイートして炎上していました。
多くの批判を招きましたが、今度は自民党の二階堂元幹事長がTV番組の収録で
みんな黙って手を合わせて見送ってあげたらいい
国葬がどうだとか、こんな時に議論すべきではない。控えるべきだ。
と述べたことが報じられました。
また、これらの発言に先立って、参議院選挙前にはそのときの
山際大志郎経済再生担当相が
野党の人から来る話はわれわれ政府は何一つ聞かない。
と選挙遊説で発言し、批判を受けました。
過去にもこのような発言はあったと思いますが、これほど公の場で、
批判をものともせず堂々と繰り返し発言するということは、
安部氏が権力を握るまではなかったことです。
どう考えても多くの国民から反発をうける発言が繰り返されるのは、
自民党議員の多くが、何を言っても、何をしても選挙で負けることはないという
ゆるぎない自信を持っているということです。
その自信はどこから来るのでしょう。
選挙運動の仕方、それに小選挙区制の導入や、比例区の議席配分方式など
自民党に有利な制度を導入してきたことも大きいと思いますが、
最も大きかったのはそれではありません。
銃撃事件の犯人の母親は、家庭を壊し、家族を苦しめ、
ついには家族が自殺や事件を引き起こしても自分の信仰に
疑問を持たないようです。
旧統一協会=世界平和家庭連合(以下単に統一協会と記す)の勧誘による
マインドコントロール、すなわち洗脳の効果です。
恐ろしいことに、合同結婚式などを通じて宗教二世が生まれてきています。
勧誘時ではなく、生まれた時からの親による洗脳がなされているのです。
自民党は過去半世紀にわたって、統一協会よりもソフトな方法で国民を
洗脳してきたのです。
悪夢の民主党政権
反日
野党はダメ
どの政党も一緒
なんでも反対の野党
野党に政権担当能力はない
反共アレルギー
とにかく共産党はダメ
労働組合は政治運動をするな
ストライキは悪
これらを半世紀以上にわたって、テレビ、新聞、雑誌、そして最近では
インターネット上の情報、ときには怪文書などを使って繰り返し繰り返し
大衆に刷り込んでいったのです。
安部政権になって、ついに、この刷り込みが完成の域に達したというわけです。
半世紀以上にわたる自民党の成果です。
国会で自民党の疑惑を追求することは税金の無駄だといわれてしまいます。
今や国民の多くは銃撃事件の母親と同じです。
自民党が何をやっても支持がゆらぐことはありません。
ネット上での書き込みをみても、統一協会や自民党をボロクソに批難していても
最後は
自民党に代わる政党がない。
と締める書き込みが大半です。
統一協会の洗脳は、困難ですが解くことができます。
多くの弁護士や宗教家、ジャーナリストがそのための活動をしています。
しかし、国民にかけられた洗脳を解くのはほとんど不可能です。
もう北朝鮮と同じで、国が滅びるまで政権交代はないかもしれないと危惧します。
これが、昨年の衆議院選挙後にこのエッセイで、
日本は回帰不能点を超えてしまったと書いた理由です。
先の銃撃事件をきっかけに自民党と統一協会の関係が一部ですが
報道されるようになりた
歴史の歯車がほんの少しだけ逆戻りしたような気がします。
一回だけチャンスがもらえました。
次の総選挙が本当に最後の機会となるでしょう。