私見偏見独白

No.000-86 本人確認

2021年10月31日。衆議院選挙の投票日です。
連れ合いは期日前投票をすませていますが, 小生はこれからです。

かつては期日前投票という制度はなく, 投票日に都合が悪い人は不在者投票をするしかありませんでした。
その期日前投票ですが, 不在者投票と何が違うのかよくわかりません。投票日に投票できない理由が必要なことは一緒です。
唯一違うのは投票の仕方で, 不在者投票は投票用紙を封筒に入れて封をしたうえで本人の署名が必要なことです。
これに対して期日前投票は投票箱に入れるだけとなっています。
たったこれだけの差のために新たな制度を重ねて作る意味がわかりません。
まぁわずかとはいえ手間が省けるので, 投票率の向上に寄与できると考えたのかもしれません。

危惧される点は, 署名などがないため問題が生じたときに事後の確認が出来ないことです。
投票の際に本人確認がなされないために身代わりなどの不正投票が可能になります。
発覚しなければニュースにもなりません。
しかし今回, ひとつの報道がありました。
意図的な身代わり投票ではありませんが, 12歳の男子が母親のかわりに投票してしまったことが報道されました。
不在者投票とちがって投票された投票用紙を特定して無効票にすることは出来ません。
報道によれば有効票として扱われるとのことです。
投票権の記載されている有権者と年齢がまるで違い, 性別さえ違うのに投票用紙を渡してしまっています。
まぁそれだけ違っていたので事後とはいえ気がついたのでしょうが事前に確認できなければ取り返しはつきません。
不在者投票であったならば無効に出来たはずです。

そもそもで言えば, 投票日の投票でも同じ事が起こりえます。
投票には必ず行きますが, 毎回思うことは本人確認がざる過ぎることです。
これでは他人のポストから投票権を盗んで身代わり投票がいくらでも出来てしまいそうです。
病院などでは薬を渡す際や採血をする際には必ず名前を聞かれて確認されますが,
それすらなく「○○さんですね」と聞かれて「ハイ」と答えるだけというザル仕様です。
今回はたまたま極端な例で発覚しましたが, 身代わり不正投票は想像以上に多いのではと妄想しています。