私見偏見独白

No.000-80 また騙される?

エアコンがへたり気味の我が家にあっては, 夏の前半は暑さで死んだかと思ったことは一度や二度ではありません。
PCも低消費電力を売りにする機種を使っているにもかかわらず, 10分ももたず熱でダウンするありさまで,
サイトの更新はおろかメールのチェックもままなりませんでした。
しかし, ようやく夏の前半が終わり, 暑さも少しばかりましになり,
PCも使えるようになったので, 以前のような頻度でサイトの更新をしていきたいと思います。

閑話休題

夏のさなかに天下の悪法である教員免許更新制の廃止が政府から囁かれるようになりました。
そして, 教員志望者の減少と教員不足という現実を前にしてか, ついに, 2023年度での廃止との発表に至り,
ネット上では多くの教員や教員志望者から歓迎の意が表されました。

しかし, ちょっとまってください。
新しいことを始めるには準備期間が必要ですが, 今ある制度を廃止するだけなら通達一本ですぐに出来ます。
必要な法改正も, ほとんどの野党は廃止に賛成なので総選挙後の国会ですぐに決めることができるはずです。
なぜ2023年?

政府の発表をあらためて見直すと,廃止などとは一言も言っておらず, 「発展的解消」と言っています。
官僚が政策の誤りを認めたくなくて「発展的解消」と表現しているだけなら良いのですが,
それでは2023年度まで何をやるのか説明がつきません。
単なる表現のレベルではなく, 本当に「発展的解消」を考えているのかもしれません。
つまり免許更新制に代わる新しい制度です。
そのための準備に2023年度まで時間を必要とするということなのでしょう。
どう考えても更新制度よりましな制度が出てくるとは思えません。
以前にも更新制度について書きましたが(000-77),

悪から生じた物は決して善にはならないのだ
(オネアミス先住民の経典より)

なのですから。
必要なことは制度の変更ではなく廃止です。