職業に直結している資格免許で更新が必要なのは教員免許と運転免許くらいでしょうか。
教員免許は更新を忘れて失効すると即日失職となるので,
教員の失職者がでると, 急遽代わりの教員を手配する必要が生じ学校も混乱します。
いきなり失職してしまう本人だって大変です。
それでも毎年のように免許の更新を忘れ教員が失職する報道があります。
今年も先日, 埼玉県の30代の教員が更新年度を一年勘違いしていて
更新していなかったために失職したという報道がありました。
その報道がきっかけという訳ではないのでしょうが,
教員のなり手が少なくなって必要な数が確保できない自治体が多数生じてきた現実に直面し,
文科省もさすがに更新制度の問題点を認識し始めたのか,
更新制度の見直しに言及し始めました。
しかし, もともと必要性もなく, 第一次安部内閣によって,
時の首相の教員と日教組に対する個人的嫌悪から教員いじめのために導入したとしか思えない制度です。
廃止以外になく, 見直しで良くなるはずもありません。
悪から生じた物は決して善にはならないのだ
(オネアミス先住民の経典より)
廃止ではなく見直しとなった場合に考えられるのは,
たとえば更新対象者を国が一元管理し,
運転免許のように更新者に直接案内をするようにするとか・・・
他にもあるかもしれませんが,
結局その為の事務作業をする独立法人のようなものが作られ,
そこから民間に業務の委託がなされ税金の中抜きが行われることになりそうです。
ここ20年ほどで完成の域に達した自民党のお家芸ですね。