私見偏見独白

No.000-70 "怪しい"政党

2021年の前橋市議選が終わりました。
「N国」が候補者を立てるなど目新しい点もありましたが, 特に波乱もなく終わったように思われます。 小生は各政党の候補者の当否が気になっていたのですが, 地元のマスコミでは所属政党ではなく当選者が現市長派かどうかが最大の関心事だったようです。

ところで昔から市町村議会レベルの選挙に素朴な疑問を感じています。
我らが祖国日本では政党政治が行われています。 国政レベルでは強い党議拘束をかけています。
議決では議員個人の意見は認められず党の方針に従って賛否を示さなければなりません。
ですから
「党よりも人」
「人柄で選びます」
などというのはほとんど意味がありません。
そんな国政で圧倒的議席数を誇るのが政権与党である自民党です。
ここ4半世紀では野党の反対する政策や法案を, 草の根保守などと称して地方からの誓願を理由に法案提出を行い可決していくという手法が しばしばとられています。
地方議会は国政とは別だとは言えないのです。

そこで疑問です。
今回の前橋市長選挙では47人の候補者が立ちましたが, 自民党の候補者はひとりもいませんでした。
どうして最大政党の自民党の候補者がいないのでしょう?
公明党, 共産党など10人ほどを除くと他は全員無所属です。
自民党の候補者がいないはずはありません。無所属を名乗っているだけです。
かつて野党の支持が伸びて自民党が支持を減らしていた時代に「自民党隠し」などという言葉もありましたが
今も続いている理由がわかりません。
自民党であることに誇りを持っていないのでしょうか。
あの"怪しい"としか思えないN国すら堂々と政党名を名乗って立候補しています。
無所属の候補者が本当に無所属であるならば自民党が独自に自党の候補者を立てないのは不可思議です。
怪しい政党としか思えません。