私見偏見独白

No.000-69 それは老害なのか

東京オリンピックの大会組織委員会の森会長の失言が炎上し,
その撤回・謝罪会見がこれまた反省の色もない態度と逆ギレでさらなる炎上を呼び起こしています。
オリンピックが開催できるのかどうか世界が注目していることもあり
その組織委員長の失言として世界に拡散され批難を呼んでいます。

国会議員のときから失言大魔王などと揶揄されるほど数々の失言を重ねてきた人物です。
同じように暴言や失言の多いことで知られる麻生大臣もそうなのですが,
暴言・失言のたびに老害と評されます。
また権力の座に長く着いていることで傲慢になっているとも言われています。
しかし菅首相風に言うならば
「その指摘にはあたりません」
となります。

暴言や失言は彼らが老いたからでもなく, 長く権力の座にあったからではありません。
彼らは老いる前から暴言・失言を繰り返してきました。
(麻生大臣が国会議員に初出馬したときの支持者を前にしての第一声は「しもじもの皆さん!」でした)
暴言・失言であることすら理解していません。不当に批難されていると思っていることでしょう。
ですから謝罪や撤回もうわべだけのものになります。
麻生大臣にいたっては謝罪も撤回もしないことがたびたびです。

「老人が~」とか「若者は~」などと世代の問題にされることがしばしばありますが,
ほとんどは各個人の問題で, 老いたからでもなく若輩だからでもないと思います。
切れやすい老人は切れやすかった若者だったのです。
暴走する若者が暴走する老人になるだけです。
例外は認めますが「三つ子の魂百までも」です。
穏やかで正直な若者は穏やかで正直な老人になり, 穏やかで正直な老人は穏やかで正直な若者だったのです。

老害なんていないのです。
害をふりまく個人がいるだけです。
愚かで乱暴な若者なんていません。
愚かで乱暴な個人がいるだけです。
老人や若者の排除ではなく害を振りまく個人を排除することが重要なのです。
そのような人物は議員にもいますが,
「類は友を呼ぶ」
「同じ羽の鳥は群れる」
そして利権を持つことから政権与党に多く集まります。
政権を交代させることが唯一の解決策です。



「発した言葉は元にもどらないのである」
(「漆黒の剣」 ダイン・ウッドワンダー)