教員の犯罪, 特にわいせつ犯罪についての報道がたびたび新聞やTV, そしてネットをにぎわせています。
教員のわいせつ事件がすごく多いかのような論調があちこちでみられ,
厳罰化を望む声が大きくなっています。
それに応えてか, わいせつ事件を起こした教員は懲戒免職にする流れとなりつつあります。
また, 処分歴の閲覧可能年数も現在の3年から40年へと延長される模様です。
まるで教員は犯罪者ばかりのような印象が与えられていますが, そうではないことを社会統計が示しています。
犯罪の職業別統計では, ほとんどすべての種類の犯罪で最も犯罪者数が少ない職業は教員です。
唯一の例外がわいせつ犯罪ですが, これも平均よりやや多いのですが, 特別突出している訳ではありません。
これについては, 児童生徒との接触時間が圧倒的に長いということが原因のひとつとされています。
接触時間あたりの犯罪率を計算すれば, 教師のわいせつ犯罪率は他の職業よりも小さくなります。
同じようなことは子どもが犠牲となる殺人事件に存在します。
子どもを殺害する犯人は圧倒的に母親が多いのです。
異常者に殺害される子どもは年に一人いるかいないかですが, 母親に殺害される子どもは100人ほどいます。
これも母親が子どもとの接触時間が圧倒的に長いという事実があるからであって,
異常者よりも母親の方が危険というわけではありません。
とはいえ, このことはわいせつ犯罪を犯す教師の免罪符になるはずもなく,
厳罰化は当然の流れと思います。
しかし, 厳罰化に当たって問題となるのは,
教師のわいせつ事件はほとんどの場合で当事者の証言以外その事実を確かめるすべがないことです。
電車やバスの中のような第三者が大勢いて場合によっては監視カメラまである場所での痴漢事件ですら,
冤罪の事例は無視し得ません。
(現実は冤罪だったとしても, 無罪を勝ち取るのは極めて困難ですね)
裁判で戦うのは極めて厳しい茨の道なので,
(現状の)あまり厳しくない処分だと,
(場合によっては冤罪だったとしても)事実を認めて処分を受けるかもしれませんが,
厳罰化されると(無罪であればもちろんのこと, 逆に有罪だったとしても)
無罪を主張して裁判に持ち込むかもしれません。
裁判になった場合,
児童生徒の証言だけしか有罪とする証拠がないことになります。
(本来ならば水掛け論では有罪にできないのですが, 痴漢犯罪と同要に有罪にされてしまう気がします)
痴漢冤罪が実際にあるように, 児童生徒の何気ないいたずらの(場合によっては悪意のある)主張で,
人世を狂わされた教員の例もなかったわけではありません。
冤罪が晴らせなかった事例はさらに多くあったのではないかと思います
そこで, わいせつ事件から児童生徒も教師もどちらも守れる手段が必要だと思います。
死角がないほど監視カメラをつけるのは現実的ではありません。
ではどうするか。
少し以前に, いじめや教師の暴力などから児童生徒が自衛するためにICレコーダーを持たせ,
学校にいる間の音声をすべて録音するという手段を主張する(あるいは実際に行う)保護者の話がネットにありました。
また, 最近ではあおり運転の被害から身を守るために車にドライブレコーダーをつける人が増えているようです。
さらに, 合州国の警察官は取締中はボディカメラをつけて常時録画しているとか。
これは警官の過剰な暴力の抑止力となると同時に, 警官の行動の正当性を証明する手段にもなっています。
そう, これです。教員も勤務中は常時ボディカメラで録画することを義務づければよいのです。
いや, そんな予算はないと, おきまりの台詞が聞こえてきそうです。
ボディカメラはamazonで見たら1万円台から3万円くらいで購入できるようです。
使用の許可さえ得られるならば, たいていの教師は自腹でも買うと思うのですが,
どうでしょうか?
(私なら買います! もう退職してるので買わないけど)
そういえば, 自転車を買う話を前回(本篇011)に書きましたが,
このボディカメラを自転車運転中に本人あるいは自転車につけて常時録画するのは問題ないのでしょうかね。
自転車用ドライブレコーダーですw
(ふむ, つけてみたくなった, ポチろうかな・・・)