京都市教育委員会が特別支援学校で看護師を教員免許の有無にかかわらず
2021年度に教員として採用するというニュースがありました。
ネット上の反応でも, 給与の改善など看護師からはもちろん,
そうでない人たちからも歓迎の意見が多いようです。
ひとつ気になることがあります。
文科省によって学校の教員の定数は生徒数に応じて決まっています。特別支援学校でも同じです。
看護師を教諭として雇用すると, 結果として教員の数が減るのではないかと・・・
地方自治体の独自の判断で国が定める数以上にすることはできます。
東京都などでは幼稚園教諭の数を独自の判断で規定よりも多くしています。
しかし, それは豊かな自治体だからできることで,
国の規定の数を超えて教員を配置すると, 財政的にゆとりがある自治体と見なされて,
地方交付税などが減額されてしまうと記憶しています。
教育に力を入れたい自治体であったとしても, このために教員の数を増やせないのです。
さて, 京都市の看護師はこれまでの教員に加えての採用なのでしょうか。
そうでないとすれば, 看護師ではない本来の教諭がひとり減ることになります。
報道からはわかりませんでした。
最近の報道は問題点を掘り下げたものは少なく, 表面的な事柄を伝えるだけのものばかりです。
政府による報道規制も問題ですが, 記者自身の力も落ちているような気がします。