私見偏見独白

No.000-32 学校クラスタ

島根県の高校で90人を超える大規模な集団感染が発生したことが報じられています。
PCR検査の拡充は意味がないと主張する与党とその関係者は, 10代の子どもや生徒は感染しても発症しにくく, 無発症の場合は他者にも移しにくい(だから休校や部活の中止は必要ない)などと主張していますが, 不都合な真実に目をつぶっても現実は変えられません。

コロナはインフルエンザと同じと主張する者たちによるクラスターフェスなどというばかげたイベントが 報道されて批判を受けていますが, そのインフルエンザでも, 学校における集団ワクチン接種により, 児童・生徒の感染を防ぐことが大人への感染拡大を防ぐ重要な手段として実行されています。
年寄りや基礎疾患を有する場合を除けば, インフルエンザもまた10代の児童や生徒にとって重篤な結果につながることは希です。
この点ではコロナも同様です。ただ今回のコロナにはまだワクチンも治療薬もなく, 軽症の場合でもいくつかの後遺症が報告されているので, インフルエンザと同じ扱いにして良いはずがありません。

そもそも10代の子どもは感染しにくく移しにくいという主張も正しいのかどうかもわかりません。
数日前の週刊誌では, 韓国の政府機関とアメリカの大学との共同調査によれば「10代の若者が最も家庭内で新型コロナを広めやすい」 と報じられています。
教室や部活動は家庭内同様にソーシャルディスタンスがとりにくい環境です。 最初に家庭内で感染した児童・生徒によって学校を経由して別の家庭に感染を広げる懸念が大きいと思います。
従来のインフルエンザがまさにそれにあてはまっています。

かつてのスペイン風邪では医療従事者の他に教師の犠牲者が多かったと聞きます。 10代の若者は無発症あるいは軽症ですむ場合が多くても, 教師には高齢者も多くいます。
ワクチンがない以上, 検査を拡充して無症状の感染者を隔離する以外に感染拡大を防ぐ方法はないと思います。
あっ, この場合の検査というのは, 濃厚接触者への戦略的検査などと言うものではなく, 中国やニューヨークなどで感染の拡大防止に実績をあげている,
いつでも誰でも何度でも無料で受けられるという検査です。
最初の感染確認者(子どもや若者は発症しにくいこともあって, しばしば教師や保育士が多い)を批難して叩いても何にもなりません。 批難すべきは検査を拡充しない行政です。



被害者にも落ち度があったと思っとけば, 現実の冷酷非情さから目をそらすことができる
(サンテレサ市警 特別風紀班刑事 ケイ・マトバ)