amazon prime で見たカナダのTVドラマシリーズです。
コロナウィルスのパンデミックを描いた10話からなるドラマで,
「~が効く」などのデマはもちろんマスクの不足,
感染者や感染地域に住む人々への差別問題などもリアルに描かれていて,
まるで現在のコロナ禍を予言しているようです。
制作は2019年で公開は2020年の1月から3月とあります。
まさに現実の流行の直前ですね。
そのドラマの中で, コロナの疑いのある患者やその接触者が病院に連れてこられて検査を受けるシーンがあります。
ドラマの中では全自動のPCR検査器が使われていて,
画面から器具の表示を読み取ると「Quant Studio 3」という名前でした。
2, 3時間で結果が出るから待つようにとドラマの中で被験者は指示されていましたが,
この検査機器の名前をネットで検索してみると実在する検査器で, ドラマの中のような性能を有しているものです。
以前の話で出した日本製の全自動検査器とほぼ同様なもののようです。
現在日本で行われている手作業での検査は, 専門の担当者を要するのに加えて,
結果を出すのに3日ほどかかるようです。
日本で使用されていないのは, 医療機械としての承認がまだとれていないからのようですが,
一応上の方がゴーサインを出せばOKという段階までは審査が進んでいるとか。
アメリカ製の治療薬レムデシベルはコロナが流行しだしてから審査を始めて速攻で承認されたようですが,
日本製の検査器はいっこうに承認されません。そもそも与党自民党はPCR検査をむしろ抑制しています。
それはもう,
検査を許したら自分が死んでしまう病気にかかっているので検査をさせないようにしているのじゃないかと
思われるほどです。(前にも書きました・・・)
コロナ禍との比較でスペイン風邪の話を良く効きます。スペインが起源というわけではなく,
スペインでの大流行が世界に報道されたことでスペイン風邪という名前が定着してしまいました。
実際の起源はいくつか説はありますが, アメリカのカンザス州が有力なようです
現在では偏見などを生むとして地域や民族の名前を付けることはしないことになっています。
自民党の閣僚やネットウヨ, トランプ大統領などは武漢ウィルスとか中国ウィルスなどと連呼していますが,
スペイン風邪の例を考えると今回のコロナも,
抑制に失敗して最後まで大流行させた地域の名前がついてしまうかもしれません。
100年後あるいは200年後, 歴史的事件として「TOKYO肺炎」とか「NIPPON肺炎」などと呼ばれていないことを心から願います。